はじめに
ムーンショット型研究開発事業プログラム目標8(以下MS8)「2050年までに、激甚化しつつある台風や豪雨を制御し極端風水害の脅威から解放された安全安心な社会を実現」の全コアプロジェクト(澤田プロジェクト、筆保プロジェクト、山口プロジェクト、小槻プロジェクト)と連携して超水滴法に関する研究開発を進める「基盤ユニット」を結成し、2025年4月から活動を開始した。
MS8超水滴法基盤ユニット基本情報
研究期間:2025年4月1日~2027年3月31日(延長の可能性あり)
実施体制:
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- ユニットリーダー: 島 伸一郎
- 中心メンバー: Manhal Alhilali, ポスドク, その他主に島研究室メンバー
- 連携メンバー: 他課題, 他プロジェクト, IITM(Indian Institute of Tropical Meteorology)等の共同研究者
研究計画概要
全コアプロジェクトと連携して研究開発を進め, 各コアプロジェクトの計画するシーディング等による雲微物理的介入の効果を超水滴法で評価する。
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- エアロゾル過程の精緻化とシーディング機能の追加
- 孤立積乱雲・ゲリラ豪雨への介入の効果の評価
- 線状対流系に対する介入の効果の評価
- 台風に対する介入の効果の評価
その過程を通して, 超水滴法の一層の高精度化と高速化を図る。
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- 観測との比較を通した超水滴法のさらなる検証と改良
- アルゴリズムの改良や機械学習による超水滴法の高速化
その他の活動
- SCALE-SDM利用講習会
- 雲微物理学と粒子ベース雲モデリングに関する集中講義の実施
- 雲微物理的な新しいアクチュエータの提案も目指す.