博士前期課程

博士前期課程への進学を検討されている方への情報です.

入試情報
こちらを御覧ください: https://www.u-hyogo.ac.jp/gsis/admission.html

研究テーマ・指導方針
「超水滴法に基づく高精度気象モデルの研究開発」とその応用に興味がある学生を優先的に受け入れますが, 広く数値シミュレーションに関わるテーマであれば, みなさんの希望や自主性を重視しサポートします. ただし, 在学期間内に成果がまとまる見込みがあり, 私が指導可能で, かつ修士号に相応しい独自性・新規性があることが必須です. 研究の方向を見定めるのは難しい作業です. テーマによらずぜひ早めにご相談ください.

研究テーマキーワード

  • 雲エアロゾル相互作用, 温かい雲 (層積雲, 背の低い積雲, など), 冷たい雲 (積乱雲, 巻雲, 飛行機雲, 線状降水帯, など), 地形性の雲 (山を越える時にできる雲), 霧, 集中豪雨, 台風, 雲の中での化学反応, 粒子/雲粒の帯電と雲, 雷, 雲と乱流の相互作用
  • 関連する可視化手法の開発 (計算結果をきれいな画像にする), 基礎アルゴリズムの改良・開発 (粒子の分裂計算, 並列計算の高速化, など)
  • 他惑星の雲, 火山噴煙, 惑星形成
  • 噴霧解析, ダスト・ミスト, キャビテーション


必要とされる予備知識
力学・熱力学・プログラミングの初歩的知識が最低限必要となります. 流体力学を学んでいるとなお良いです. その他の基礎知識は1年次の前半に勉強します. 英語論文を読む心づもりも必要です. 多くの事前知識は求めませんが, 数式やプログラミングが苦手だと本研究室は向かないと思います.


年次計画例

  • 1年次前期: 基礎勉強
  • 1年次後期: 研究テーマ選定, 関連英語文献の勉強
  • 2年次前期: 研究推進
  • 2年次後期: 研究まとめ, 学会発表, 修論執筆


基礎勉強例


想定される進路
本研究室では, 雲モデルに関する世界最先端の研究に携わることができます. 得られた知識は, 流体中に多数の微小な粒子・液滴・気泡が浮かぶ分散系における混相(多相)の流れのシミュレーションに広く応用することができます. また, スパコン上でも使えるような高度なシミュレーションプログラムを自分で作ることができるようになります. このような高い専門性を活かした活躍の場は多方面にわたります. 例えば,

  • 雲物理学・気象学分野における博士後期課程への進学
  • CAE (Computer Aided Engineering)を活用した製品の設計・開発, あるいはそのコンサルティング
  • 気象サービス, 環境アセスメント