2024年11月6日、南方科技大学のワン・リアンピン教授をお招きし、セミナーを開催しました。テーマは「サスペンドされた有限サイズ固体粒子による乱流変調:DNSと理論モデル」でした。
ワン教授のプレゼンテーションは、分散相の存在が小スケールの流体乱流をどのように著しく変化させるかに焦点を当てており、これはまだ包括的に理解されていない分野です。セミナーは主に2つの部分に分かれていました。
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インターフェース解決シミュレーション結果:
ワン教授は、サスペンドされた有限サイズ固体粒子による乱流変調に関連する結果を議論しました。彼は、乱流と分散粒子との相互作用を強調する直接数値シミュレーション(DNS)の洞察を提供し、これらのプロセスが雲の形成や挙動に与える影響について、雲微物理学への関連性を強調しました。また、これらの複雑な相互作用をシミュレーションするための効果的なツールとしてラティスボルツマン方程式の応用についても言及しました。 -
乱流変調の物理ベースのモデル:
トークの第2部では、分散粒子による乱流運動エネルギーの変調に特に焦点を当てた乱流変調を予測するための物理ベースのモデルが紹介されました。このモデルは、慣性サブレンジスケールでのエネルギーフラックスバランス方程式から構成されており、5つの重要な支配パラメータを取り入れています:- コルモゴロフ長に対する粒子サイズの比
- 粒子と流体の密度比
- 粒子体積分率
- 相対平均スリップ速度
- 局所流れのレイノルズ数
ワン教授は、モデル予測を粒子解決シミュレーションおよび高精度実験の結果と比較し、乱流の増強と減衰、ならびに乱流運動エネルギーの減衰率を説明する能力について議論しました。
このセミナーには、現地とオンライン合わせて25名以上の参加者が集まりました。
ワン教授に貴重なプレゼンテーションをしていただき、専門知識を共有していただいたことに感謝いたします。